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森を進み、道をつくる

202010031800_『都市と芸術の応答体2020』について

『都市と芸術の応答体2020』(以下、『RAU2020』)は、COVID-19の世界的流行を受け、プログラムをオンライン開催することになりました。160名の応募者から専門も経験も異なる44名の参加者を迎えました。参加者はアーティスト、建築家、舞台制作者、キュレーター、大学院生、大学生等から成り、国内だけでなくパリ、ベルリン、香港、コペンハーゲンなど各国の都市から参加しています。オンラインでの開催を強みとし、実験的な議論の場を模索しています。

2020年は映画監督の三宅唱氏をゲストアーティストに迎えています。三宅氏はデビュー以来、その映画にさまざまな都市の固有の姿を映しとってきた監督です。今回のプログラムでは、三宅氏が2014年から続ける『無言日記』の手法をベースに、映像撮影・編集を介したミーティングとワークショップを行っています。「都市と芸術」の現在を実践的に思考するために、「土木と詩」というキーワードを立てるところから、ミーティングは始まりました。

『RAU2020』では「土木」を「土地の形質の変更にかかわる技」、「詩」を「心物の傾きを制作する文」という仕方で仮に拡張的に定義しています。対極にあるようにも思われる「土木」と「詩」を同時に思考することは、それまでとは異なる見方で都市と芸術を捉える身体をつくっていく過程となりました。オンラインホワイトボードmiroや共有のInstagramを用い、オンラインにおける集団的な思考と制作の可能性を様々に探求しています。

残りの半年間、私たちは思考の成果を伝えるための「冊子」制作に入ります。たんなる報告書ではなく、それじたいが集合的な思考と制作の場となるような冊子がどのように可能か。そこからどのような応答を都市と芸術に引き起こしていけるか。それがこれからの課題です。

まずはこれから行われる冊子の編集に向けて、『RAU2020』が生み出しているマテリアルの一部を、この「ヤード」(作業場・資材置き場)に開放します。ヤードは、議論の中で記された「TEXT」、miroから切り出されてきた「IMAGE」、編集以前の都市の断片を映した「MOVIE」からなります。『RAU2020』の集合的身体が立ち上がるプロセスが、このヤード内の相互リンクで可視化されています。議論の積み重ねにより生まれた拡がりを、訪れてみてください。

これらのマテリアルは、2021年2月下旬に予定されるシンポジウムに向けて、冊子へと運びだされます。どのように形を成していくのか、今後の展開を見守って頂けましたら幸いです。

藤原徹平・平倉圭・山川陸・染谷有紀

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西山の壁

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私たちは常になにものかの親である

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地固まらず